ときおり、ひょっこり、顔を出す

音楽•競馬•日本酒好きアラフォー男。日々思いつくまま、勝手気ままな頻度で更新しています。読んで「くだらない」「ほっとした」と思ってくれたら幸いです。

計算ドリル

一ページ分の勉強と引き換えに、シールをもらう。
飴と鞭効果で、順繰りにページを解いていく。

全てのページが同じ色のシールで埋まれば、
また最初のページから繰り返す。
今度は違う色のシールがご褒美となる。

繰り返した分だけ、色々なシールが集まる。

10回ほど繰り返せば、
他の物より一回り大きな、金色のシールがもらえたのだった。

‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥

クラス一算数のできる子が
誇らしげにそのシールを貼っていた。

算数が苦手だった自分にとって、
その子がとても羨ましかった。

ドリルはつまらん。
けど、シールは欲しいぜ。。。

と、当時の自分の心の声。

結局、自分が取った行動は、といえば、
ドリルをやったふりして、ひたすらシールを貼りまくる、ということだった。
申告制で自らシールを貼ってよし、という先生の信用を見事に裏切って。
さすがに、ちょっとの罪悪感は抱きながらも。

もちろんそんな行為は、
テストの結果ですぐに明らかになる。
先生に叱られた後、嘘っぱちのシールを剥がした。
ドリルに残ったのは、シールの痕と後悔の念。

そして、算数は苦手なまま。
やってないから当然である。

続く学生生活でも、
「苦手だー」とますます遠ざけた結果、
今もからっきし理数系はダメである。

‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥

好きなことだって、
うまくいかないことがほとんどだし、
わからないことも沢山だ。

そして、
「できね〜や」「わかんね〜や」ってなると
投げ出してしまいがちな自分だ。

だけど、ようやくこの歳になって、
そんな自分と我慢比べしてやろう、と思えてきた。

わかりたい!って心から思うことくらいは、
わかるまで向き合ってやるんだ、と。

一度でわからないなら、二度、三度。
もっと、更にもっとかかっても、わかるまで繰り返してやるんだ、と。

途中で放り出した
あの頃の計算ドリルを、
今さら引っ張り出して必死に解いている。
こんな心境の、最近です。

以上、近況報告でした。

それでは、またひょっこりと。