ときおり、ひょっこり、顔を出す

音楽•競馬•日本酒好きアラフォー男。日々思いつくまま、勝手気ままな頻度で更新しています。読んで「くだらない」「ほっとした」と思ってくれたら幸いです。

季節外れの雪の日に

春分の日
今年は桜の開花が早く、昨日は通勤途中にもう咲き始めたのか、と思っていたのに、今日雪が降った。
午前中に少し仕事的なことを済ませて、本屋に行った。そして、シンガーソングライター前野健太の百年後というエッセイを買った。発売してから、もう大分経つ。その時は欲しくなかった。自分の中にタイミングがあって、発売直後や流行が落ち着いた時に買う、ということが多いのだ。別に変なポリシーを持っている訳ではないのだけど。

前野健太の唄は大学時代から聞いていて、その頃からライブにも行っているし、大体のCDも持っている。

前野健太を知ったのはその頃大好きだったバンドを追いかけていたら、対バンで出ていたのだった(ちなみに、いなかやろう、というバンド。現、happle。こちらも素敵)。
そうしたら、先輩にこの人いいよと前野健太を勧められて、その人知ってます、なんて話が盛り上がり。元旦に吉祥寺の街を練り歩き歌うドキュメンタリー映画、ライブテープはかなり話題になった。
とにかく彼には青春が詰まっている。

前野健太はホームページに日記を上げていて、その文章が好きだった。
買ったエッセイには若い頃の彼の日記が載っていて、自分もその時に戻ったような気になった。あの頃に戻りたい、なんてことは思わないけど、思えば遠くに来たもんだ的な気持ちになる。一気に読めてしまいそうで、もったいないので、とりあえず本を閉じた。

彼の文体は競馬雑誌「優駿」内でエッセイを連載している吉川良さんの感じと似ている。何がそう感じさせるのか言語化が出来ないのだが、読んだ時の肉体的な感覚が似ている。

前野健太は4月にサクラというアルバムを出す。その頃にはすっかり葉桜になっていそうだが、満開の桜のようなアルバムであることを今から楽しみにしている。